揺れる黒田 米で高評価も「ばりばりの状態で戻りたい」

[ 2010年9月30日 10:20 ]

広島復帰かメジャー残留か…黒田「すべて白紙の状態」

 ドジャースの黒田は去就について白紙を強調した。もちろん古巣・広島への愛着はあるだろう。ただ、メジャーで強打者と対戦し、高揚感を得ていたのも事実だ。環境を変えて新たな挑戦をしてきた右腕の胸中は揺れている。

 黒田は日本球界復帰を見据え、「ぼろぼろになって戻るのではなく、ばりばりの状態で戻りたい」との思いを胸にプレーしてきた。実際、本人が「進化して来られた」と振り返るように、米球界で確固たる評価を得た。

 1年目のプレーオフで見せた勝負強さ、今季、先発を守って防御率3点台前半の安定感、真摯な取り組み…。8月には米メディアの間でヤンキースが獲得に動くとうわさされた。トーリ監督の「数字以上」との評価は米球界の評価でもある。

 脂の乗った35歳。黒田ほど安定感のある先発は米球界でも得難く、多くの米球団が獲得を狙うだろう。広島を含む日本球団が動くのも確実。進化した右腕には、多くの選択肢が用意されている。(共同)

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2010年9月30日のニュース