球児「責任を取って最後までやり抜きたい」

[ 2010年9月30日 22:17 ]

9回、横浜・村田に逆転3ランを浴び、ぼうぜんとした表情でベンチへ戻る阪神・藤川球

 【阪神3-4横浜】まさかの逆転負けだった。阪神は2点リードで迎えた九回、マウンドへ藤川球を送り出す。数分後には優勝へのマジックナンバーが「7」から「6」に減るはずだった。しかし…。

 今季28セーブを挙げている抑えのエースは、いつもとどこかが違った。なにせ制球が定まらない。松本、内川に連続四球を与えて無死一、二塁。そして四回にも本塁打を放っている4番、村田を打席に迎える。

 ボール、ファウル、見逃しの後の4球目は高めのストレートだった。見逃せばボール球だったかもしれない。これが痛恨の一球となる。快音を残した打球は低い弾道で左翼席へ、逆転の3ランとなって消えた。

 その裏の反撃も実らず3―4で試合終了。この日試合のなかった中日に優勝マジック「1」が点灯した。「力がないだけ」とうなだれる藤川球。「責任を取って最後までやり抜きたい」と言葉を絞り出した。

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2010年9月30日のニュース