松井秀「ないと思っていた」2カ月ぶり守備で好返球

[ 2010年9月30日 08:36 ]

アスレチックス戦の11回、ラリッシュの左翼線の打球を捕球するエンゼルス・松井秀

 エンゼルスの松井秀喜外野手は29日、アナハイムでのアスレチックス戦で1―1の延長10回に代打で敬遠四球だった。そのまま左翼を守ったが、次の打席は回らなかった。試合はエンゼルスが延長11回、2―1でサヨナラ勝ちして3連勝。

 松井秀の見せ場は好調な打撃ではなく「ないと思っていた」と2カ月ぶりに就いた左翼の守りだった。延長11回無死から左翼線の打球を素早くさばき、二塁への矢のような返球で打者走者を一塁にとどめた。

 10回に代打で敬遠四球。ベンチに戻ってから指示に驚き、グラブを取りにロッカールームに戻る慌ただしさだった。それでもソーシア監督を「試合の鍵となるプレーだった」と喜ばせ、松井秀は「日本では守備が代わったら打球が飛んでくるという言い伝えがあるぐらい。その通りになった」と舌も滑らかだった。

 チームは直後の攻撃でサヨナラ勝ち。ホーム最終戦を締めくくった歓喜の輪に笑顔の松井秀がいた。(共同)

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2010年9月30日のニュース