マエケン完封!3冠キッパリ「狙います」

[ 2010年9月30日 19:59 ]

セ・トップの15勝目を挙げ、ポーズをとる広島・前田健

 【広島1-0ヤクルト】自らが目指すエース像を、マウンド上で体現した。打線の援護はたった1点。「完封しかない」。そう誓った広島の前田健が、リードを最後まで守りきった。今季2度目の完封でリーグ単独トップの白星を15に伸ばした。初タイトルとなる最多勝を、ほぼ手中に収めた。

 好投しながらも敗戦を重ねた昨季、前田健は「1―0で勝てるように」と打線を責めることなく自らに高いハードルを課した。回を重ねるごとに緊張感が増した終盤。「勝負どころ」と定めた八回2死二塁では4番ホワイトセルに直球で押し、最後はスライダーで難なく一ゴロに仕留めた。
 4年目となる開幕前に掲げていた投球回200イニングの目標も、リーグ最速で到達した。前田健は「パでもたくさんいない。一つの課題をクリアできた」とさらに自信を深めた。
 勝利数のほか、防御率、4個を加えた166奪三振の3部門でタイトルを獲得すれば、セでは1999年の上原浩治(巨人=現オリオールズ)以来だ。11年ぶりの快挙へ、右腕はお立ち台で「狙います」と言ってのけた。

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2010年9月30日のニュース