巨人・大田“坂本式”で守備固め

[ 2010年1月21日 06:00 ]

ミズノ社製の「トレーニングボード」を使ってノックを受ける巨人大田

 巨人の大田泰示内野手(19)が“坂本式”で1軍定着を狙う。守備力向上をテーマに掲げる大田は20日、川崎市・ジャイアンツ球場の自主トレでミズノ社製の「トレーニングボード」と呼ばれる練習用グラブで守備練習を行った。

 室内練習場の内野ノックに向かう大田は今季新たに作った小笠原モデルをベースとした試合用グラブ、そしてもう1つ「トレーニングボード」と呼ばれる練習用のグラブを手にしていた。08年に高卒2年目で正遊撃手となった坂本も使用した秘密兵器で、捕球面はボクシングのパンチングミットのように平らになっている。打球をつかむのではなく、面の芯の部分に当てて打球の勢いを殺す感覚を覚えるのが目的。右手を添えながら打球を捕りにいかなくてはならないため、スムーズに送球体勢に入れる効果もある。100球以上の特守をトレーニングボードでこなすと「芯で捕れば打球が死んでくれる」と効用を口にした。
 坂本は08年2月の宮崎キャンプで、このグラブで連日の居残り特守を行った。同年は高卒2年目にして1軍に定着。144試合で守備率・976と高い数字を残して正遊撃手の座を不動のものとした。昨季、2軍戦で23失策を犯した大田は「守備で(去年と)違いを見せないと。オフのテーマは守備」として、同グラブをキャンプでも使用する方向だ。パンチ力ある打撃は誰もが認めるところ。“坂本式”で課題を克服して勝負の2年目に臨む。

続きを表示

2010年1月21日のニュース