残留交渉わずか15分…藤井、国内移籍へ

[ 2009年11月10日 06:00 ]

FA宣言し、記者の質問に答える日本ハムの藤井

 FAを取得した日本ハム・藤井秀悟投手(32)は国内他球団への移籍を目指すことになった。

 札幌市内の球団事務所で臨んだ残留交渉は約15分で終了。「新しい場所でプレーしたい。自分が思い切ってできる球団、僕を必要と思ってくれる球団に行きたい。どこかが拾ってくれたらありがたい」。その席で申請書に署名と判を押した。
 再交渉の意思はもうない。今季年俸は7000万円だが「投手として、野球選手として自分を高めたい」と条件よりも、環境を最優先する。今季は7勝5敗、防御率3・53。安定した投球を見せながら、90球前後で交代させられる“起用法”に納得できなかった。
 巨人との日本シリーズ第5戦(東京ドーム)で7回4安打無失点。2年ぶりのリーグ制覇を支えたローテーション左腕が流出することになるが、梨田監督は「引き留めることはしない。何とかなる」。島田球団統括本部長も「選手の権利だから…」と慰留しなかった。「(08年に)トレードで来たがみんなが温かく迎えてくれた。(他球団で成長して)違う形で恩返ししたい」と藤井。今後は球団施設で調整しながら他球団のオファーを待つ。

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2009年11月10日のニュース