松井秀、険しい残留の道…デーモンら動向も影響

[ 2009年11月10日 16:43 ]

移籍決意?松井秀がFA申請手続き

GM会議始まる…デーモンもFA手続き

 ヤンキースでワールドシリーズMVPに輝いた松井秀喜外野手が9日、フリーエージェント(FA)申請した。申請がヤンキース退団を意味するわけではないが、松井秀が希望する残留への交渉は、他のFA選手の動向にも左右されそうだ。
 今オフのFA市場はカージナルスからFAになった強打の外野手、ホリデーが目玉だ。今季156試合で打率3割1分3厘、24本塁打、109打点の活躍でチームの地区優勝に貢献。まだ29歳と若く強肩で、高齢化が進むヤンキースにとっては魅力的な存在だろう。
 さらに、今季、ヤンキースで左翼を守ったデーモンもFAになった。36歳とはいえ、ワールドシリーズで一気に一塁から三塁まで盗塁を決めるなど、勝負どころで頼りになる。両選手の代理人であるボラス氏はAP通信に対し、「ホリデーは右翼手もできる。ヤンキースは2人の外野手を必要とする」。右翼手として活躍したスウィシャーがポストシーズンで振るわなかったことで、両選手をヤンキースに売り込む構えを見せている。
 外野手の候補者が多い上、ヤンキースは来季、ベテランに休養を与える意味で指名打者(DH)をローテーション制にしたい意向。今季、一度も守備に就いていない松井秀の残留への道のりは険しそうだ。(共同)

続きを表示

2009年11月10日のニュース