イチローと夢のタッグ!?マリナーズが松井秀獲りへ

[ 2009年11月10日 06:00 ]

05年、試合前にグラウンドで談笑する松井(左)とイチロー

 ヤンキースの松井秀喜外野手(35)がFAとなった場合、マリナーズが獲得に乗り出すことが決定的となった。8日(日本時間9日)、GM会議の会場に到着したマリナーズのジャック・ズレンシックGM(58)が打点を挙げる選手を補強ポイントに掲げた。マ軍は左翼とDHが弱点となっており、松井はうってつけの存在。9日(同10日)から始まる松井とヤ軍の残留交渉の行方をマ軍は見守っている。

 GM会議の行われるホテルに到着したズレンシックGMは「もっと点を取らなければいけない。それは明らかで、秘密でも何でもない」と補強ポイントを掲げた。松井については「FAにこれからなり得る選手だが、他球団の選手で話せない」と言及は避けたが、関係者によると、既にマ軍は松井を調査、FAとなった場合は獲得へ動く準備を進めているという。
 ワールドシリーズMVPに輝いた松井の勝負強さは折り紙付き。今季打率、得点でリーグ最下位に終わったマ軍にとって、打点の稼げる選手獲得は最優先事項だ。その中で左翼については今季、レギュラーのチャベスが6月に右ひざの十字じん帯断裂の故障、後半戦はソーンダースら若手を起用したが結果は出なかった。「昇格は時期尚早だったけど、必要だったので使った」とズレンシックGMも話す苦肉の策だった。
 さらにDHも、グリフィーが打率・214と低調。再契約したとしても、40歳となる来季は多くを望めない。左翼とDHで、しかも打点を稼げる松井は完全にマ軍にフィットする。大リーグの公式サイトもマ軍の左翼候補にレッドソックスからFAとなったベイと松井の名前を挙げた。
 松井は「来年は守備ができる、そう信じている。(オフは)どのくらいできるか試したい」とし、オフに守備練習を開始する予定。球団決定の上でも「守備」は大きなウエートを占める。マ軍であれば、左翼とDHで半分ずつ起用することも可能で、両ひざの負担も減らすことができる。
 マ軍は城島が退団し、阪神に移籍。新たな日本選手獲得に動く上で松井はこれ以上ない存在だ。イチローと松井がそろい踏みとなれば、営業面での効果も計り知れない。複数年契約や年俸などの条件面でも、オーナー企業でもある任天堂グループのバックアップを得られる可能性は高い。
 松井については、マ軍も含めて10球団前後が水面下で調査している。松井とヤンキースの交渉の行方をメジャーの各球団が注視している。

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2009年11月10日のニュース