日本一奪回も“原七分” 常勝へ「立ち止まれない」

[ 2009年11月10日 06:00 ]

球団事務所で優勝のお祝いに送られてきた樽を笑顔で掲げる原監督

 巨人・原辰徳監督(51)が9日、東京・大手町の読売新聞東京本社を訪れ、渡辺恒雄球団会長(83)に日本一奪回の優勝報告を行った。球団首脳からねぎらいの言葉をもらった指揮官は、来季のリーグ4連覇と連続日本一を誓った。

 7年ぶりの日本一から2日。午前中に球団事務所に姿を見せた原監督は、滝鼻オーナーらにあいさつ。場所を移し渡辺会長に優勝報告を行った。「報告は監督しての儀式。“非常に感動した。よくやってくれた。用兵にしても作戦にしても当たったよな”と話していただいた。選手にも伝えたい。いい報告ができたことに対し、喜びを感じている」と笑顔で語った。
 シーズンでは89勝を挙げ、他球団を圧倒。日本シリーズでもパ・リーグ覇者の日本ハムを4勝2敗で退けた。それでも原監督は満足していなかった。「頭で思っていることの70%もできていない。伸びしろも、求めているものも先にある」と、どん欲な姿勢を示した。清武球団代表や渡辺会長との会談では「人事についてスタートしている。来季はこうありたいというね。他球団は2010年に向けてスタートしている。立ち止まれないね」と来季のスタッフ編成や補強ポイントについても話し合ったことを明かした。
 来季は06年からの3年間、投手陣を束ねていた尾花投手総合コーチが抜けるが「私自身も投手に関して勉強してきた。常勝投手陣にする」と自信を見せた。14日にはアジアNo・1を懸けて韓国・KIAとの日韓クラブ・チャンピオンシップ(長崎)に臨む。「しっかり戦っていきたいと思います」と指揮官。WBCから始まった09年を勝利で締めくくり、さらなる強さを追求していく。

 ◆原監督の02年オーナー報告 日本一決定翌日の10月31日、都内の読売新聞社で渡辺オーナー(当時)に日本一を報告。席上では、当時最大の懸案事項だった松井(現ヤンキース)のFA問題が話題の中心となり、外国人選手の補強など来季に向けての戦力を検討。約1時間の会談を終えた原監督は「オーナーは今ならどんな頼み事でも聞いてくれそうな雰囲気だった」と笑顔を見せた。

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2009年11月10日のニュース