菊池“決断の瞬間”をTBSが生中継へ

[ 2009年10月16日 06:00 ]

県民栄誉賞を受賞するため岩手県知事公館に入る菊池雄星

 花巻東の155キロ左腕、菊池雄星投手(18)が、16日からいよいよ日米20球団との面談をスタートさせる。進路の行方に注目が集まる中、29日のドラフトを生中継するTBSでは、菊池の進路表明会見を生中継することを検討していることが分かった。また、日本高野連と全日本大学野球連盟が29日のドラフト会議で指名対象となるプロ志望届の受け付けを締め切り。高校113人、大学100人の計213人がドラフト指名対象選手となった。

 菊池は16、17日に国内12球団、19、20日にメジャー8球団と面談を行い進路を決断。早ければ21日にも日本か大リーグか、進路について表明する。日米が注目する155キロ左腕の決断とあって、TBSでは当日の会見を生中継するプランの検討に入った。29日のドラフト会議を中継する同局関係者は「ドラフト最大の目玉だけに非常に注目しています。日米のプロとの面談の盛り上がり次第では、そうなるでしょう」と明かした。
 過去には06年、プロか進学かで揺れた早実・斎藤(早大)の進路表明会見を民放各局が夕方のニュースで一斉に生中継している。国内志望を打ち出せば、前代未聞となる最大11球団からの1位指名の可能性もある菊池だけにその決断は日本中が注目している。流石(さすが)野球部長は「面談が終わり次第、早い段階で本人が(進路を)決断すると思います」と話している。平日の進路表明となれば会見場所は花巻東の講堂を予定。放課後の対応となるため、午後4時53分からの同局ニュース番組「イブニングワイド」内で映像が流されることになりそうだ。
 この日、菊池は同校ナインとともに岩手県の達増(たっそ)県知事から県民栄誉賞を受賞。面談については「緊張とかはまったくありません。いずれは世界を舞台に活躍する姿を見ていただきたい」と話した。いずれにしても面談終了まであと5日。運命の瞬間は迫っている。

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2009年10月16日のニュース