20度も気温低下…松井「着込まなくちゃ」

[ 2009年10月16日 06:00 ]

ヤンキースの松井秀喜は、気温の低下により故障箇所への影響が懸念される

 ゴジラの次なる敵は天にあった。ヤンキースの松井秀喜外野手(35)は14日(日本時間15日)、本拠地ヤンキースタジアムで16日からのエンゼルスとのリーグ優勝決定シリーズに備えて全体練習に参加した。ここにきて不安なのが16日以降の本拠地の天気。当日は降雨が予想され、試合開始時の気温も5度まで下がるなど、左ひざに不安を抱える松井にとって厳しい材料が並んだ。

 敵は目の前に迫る赤い軍団だけではなかった。エ軍戦に備え全体練習を行ったヤ軍ナインだが、ほぼ全員が防寒具を身にまとった。この日の気温は最高11度止まり。9日のツインズとの地区シリーズ第2戦の開始時の気温が20度だったことを考えると、急激な気候の変化といえる。
 「寒ければ、暖かくするよう着込まなくちゃいけないしね」。左ひざに不安を抱える松井にとっても、防寒対策は最大の懸案だ。例年ならこの時期は両ひざに体感温度を高めるホットクリームを塗り、両ポケットにカイロをしのばせる。その上で下着を重ね着をしているが、エルニーニョ現象の影響で例年より暖かかったニューヨーク地方では必要としなかった。ところがカナダから襲った急激な寒波の影響で、16日の初戦は開始時の気温が、例年より20度近く低い5度前後の予報。17日の第2戦も同様の予報が続く。
 それだけではない。16日の降水確率は80%で雨天順延の可能性もある。翌17日も同40%。中止なら後の移動日がつぶれ連戦になる。「休みがあった方が体力的にはいい。備えられる」と話す松井にはうれしくない予報だ。ヤ軍は15日の練習を雨に備えて、当初予定の午後1時から午前11時に早めた。本拠地のあるブロンクスに洪水警報が出されるほどの豪雨対策に、早くも右往左往だ。
 エ軍の先発投手が発表され、第2戦が予想された、対戦率・179と天敵の左腕カズミアーは第4戦に回ることが決定した。だが、それ以上に脅威なのはニューヨークを襲う寒波。「やれるだけの対策をして万全の状態で臨みたい」と話す松井にとって、厄介な敵が姿を現した。

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2009年10月16日のニュース