涌井 ギンと歩んだ3年間が結実

[ 2009年10月16日 06:00 ]

グラウンドで走り込みを行った涌井秀章(右)

 【バッテリー賞】横浜高の大先輩の松坂(レッドソックス)ですら縁がなかった賞を受賞した涌井は「ギン(銀仁朗)とは自分が2年目(06年)の時からバッテリーを組んでいて、まさか3年後に2人で獲れるとは思っていなかった」と驚きの表情を浮かべた。

 今季は11完投を含む16勝を挙げて最多勝を獲得するなど、リーグを代表する投手へと成長した。06年に銀仁朗と10代バッテリー勝利を挙げてから3年。その投球は早くも“円熟味”を増している。プロ入り初の1―0での完封勝利を挙げた8月11日ロッテ戦(千葉マリン)。3回までの7三振中6個を直球で奪ったが、中盤からの6三振中5個は変化球で奪うなど、投球にうまくアクセントをつけた。「ギンは緩急をつけたリードが昔よりできるようになったんで、僕の勝ち星もついてきた」と女房役を持ち上げた。
 この日から埼玉・所沢の西武第2球場で始まった秋季練習では、投手陣の先頭に立って精力的に走り込んだ。「毎年バッテリー賞を2人で獲れたらチームも強くなると思う」。その目は早くも来季へ向けられていた。

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2009年10月16日のニュース