元阪神選手の息子に元中日選手の監督が絶大な信頼

[ 2009年6月23日 15:16 ]

16日のインディアンス戦で、生還するブルワーズのフィルダー

 突き出たおなかを揺すって走る。米大リーグ・ブルワーズの4番、プリンス・フィルダー一塁手は体重120キロを超す巨漢。メジャー5年目の25歳はここまで67打点を挙げ、デビューから8年連続で「打率3割・30本塁打・100打点」をマークしているプホルス(カージナルス)とタイトルを争っている。

 今季は4月こそ打率2割3分4厘と出遅れたが、徐々に調子を取り戻した。6月は21日現在、打率3割6分1厘、5本塁打。15日の試合では1人で6打点もたたき出した。「ボールをよく見て、打てる球を打とうとやっているんだ」と好調の理由を語る。

 父親が日本の阪神でプレーし、大リーグに復帰後も活躍したセシル・フィルダーということでも有名だ。プリンスが2年前に50本塁打で本塁打王を獲得したときは、史上初の「親子50本塁打」と話題になった。

 守備はどことなくゆっくりした動きだが、三塁打を2本放ち、四球も51個と選球眼はいい。チームを率いる元中日のケン・モッカ監督は「ストライクゾーンにボールを投げさせさえすれば、ダメージを与えられる」と信頼している。(共同)

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2009年6月23日のニュース