米大リーグ選手会のフェア専務理事が退任へ

[ 2009年6月23日 09:08 ]

 米大リーグ選手会のドナルド・フェア専務理事が22日、来年3月末までに退任することを表明した。AP通信など複数の米メディアが伝えた。

 7月に61歳になるフェア氏は1977年に選手会入りし、85年に専務理事に就任(83年から代行)。85~87年にはフリーエージェント(FA)選手の契約に関する経営者側の共謀を訴え、2億8千万ドル(約270億円)を勝ち取ったほか、選手の平均年俸を大幅に上げるなど労使交渉でも手腕を発揮した。
 フェア氏はこの日「(任期中に)選手たちが勝ち取ったものについては誇りに思う。労使交渉まで2年あるいま退くことが適当だ」との声明を発表。選手会役員としてフェア氏を支えたマイケル・ウェイナー氏が後任となる予定で、2011年末で期限の切れる労使協定の交渉を行う。

 ▼フェア専務理事の話 25年もの間、選手会をリードする立場を任されたのはとても名誉なことだった。そしてその間に、選手たちが勝ち取ったものについては誇りに思っている。
 ▼セリグ・コミッショナーの話 25年以上も、ドンは情熱を持ち、誠実に、大変な努力で選手を代表してきた。ここ数年、われわれは共通の問題で協力した。(共同)

続きを表示

2009年6月23日のニュース