甲子園に異変…浜風の変化が影響?本塁打が大幅増

[ 2009年6月23日 16:37 ]

 阪神の本拠地、甲子園球場に異変が起きている。昨季の本塁打は61試合で38本。1試合平均0・62本だった。それが今季はここまで23試合で31本。1試合平均1・35本と大幅に増えた。

 4月16日、藤川が中日の和田に一発を浴びた。打球は低いライナー性で失速することなく、バックスクリーンに飛び込んだ。これまでには見られない当たりだった。藤川は「甲子園も変わって、よく飛ぶ球場になった」と漏らした。
 オフに銀傘を架け替え、改修工事を行った。内野席の上には、これまでなかったすき間ができた。その影響からか、甲子園名物の浜風の吹き方に変化が出た。
 現役時代から甲子園に慣れ親しむ久慈守備・走塁コーチは「風がグラウンド内をまっている。以前より風を感じる」と言う。鳥谷は「日によって違うけど、強く吹く日が少なくなったと思う」。風向きが一定方向ではなくなったようだ。さらに、本塁打を“阻止”してきた右翼から左翼方向へと吹く強風が今季は弱まってきているという。右の長距離打者にはうれしい話で、新井は「昨季よりも打球が伸びる」と言う。
 交流戦が終わり、26日からは甲子園で横浜との3連戦が控える。借金9と低迷が続く主な原因は得点力不足。活路を開く、豪快な一発は生まれるだろうか。

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2009年6月23日のニュース