ハム大勝!二岡、古巣相手に3安打

[ 2009年5月19日 18:38 ]

5回日本ハム1死二、三塁、二岡がバットを折りながら左前にタイムリーを放つ

 【日本ハム16-6巨人】金子誠の言葉に、日本ハムの強さが集約されていた。「つないでつないで、つないでつないで。それだけ」。得点力では、巨人に負けていない。今季初の先発全員安打で、相手の戦意をそいだ。

 あっという間の逆転劇だった。0―3の4回だ。失策を足掛かりに無死満塁の好機をつくると、昨季まで巨人に在籍した二岡の犠飛でまず1点。さらに1死満塁から、鶴岡、金子誠の連続適時打などで一気に試合をひっくり返した。
 五回はさらに痛快だった。犠打と四球を挟んで、5連続長短打。中軸の稲葉、小谷野がつなぎの打撃でチャンスメークし「右方向を意識して食らい付いた」という鶴岡の3点二塁打、金子誠の2ランと、下位打線の長打でとどめを刺す。この回奪った6点が、相手に大きなダメージを与えた。
 17日までのチーム打率2割9分3厘は、12球団で断然トップ。梨田監督は常に「打線は信用していない」と口にするが、つなぐ意識が徹底された今の打線には穴がない。

 ≪二岡、古巣相手に3安打≫今季巨人から移籍した日本ハムの二岡が、3安打2打点の活躍をした。4回無死満塁ではきっちりと犠飛。4―3の5回は西村健から左前適時打を放ち、一挙6点の猛攻につなげた。「詰まらせてくると思った」とかつての同僚の決め球、シュートを読み切って狙い打ちした。この試合まで打率2割3分6厘、4打点と不振で出場も5試合ぶり。「試合前は(古巣を)意識したが、それより結果を出したかった」とは本音だろう。巨人の後輩、坂本の活躍ぶりを問われても「今はそれどころじゃない」と必死さをのぞかせた。

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2009年5月19日のニュース