原監督アドバイスで…坂本チェンKO!

[ 2008年10月26日 06:00 ]

<巨・中4>4回裏(巨)2死二、三塁、坂本は左前タイムリー

 【巨人6-2中日】10代らしい、はつらつとした笑顔が胴上げの輪の中ではじけた。守るだけではない。バットで6年ぶりの日本シリーズ進出に貢献できたことが、巨人・坂本はうれしかった。

 「うれしいの一言です。思い切って行くことだけを考えてました」
 4回。谷の先制打の後、なおも2死二、三塁で打席へ。チェンには今季、17打数1安打と相性は最悪だった。試合前、原監督から「ボールの内側を当てる意識を持て」と助言を受けると、打席ではバットをいつもより短く握った。「球が速いので。何とかしないといけなかった」。初球の144キロ直球をしっかり振り切り、左前適時打でチェンをKOしてみせた。
 20日。宮崎での韓国・斗山との練習試合前、打球を口に当てた。腫れはほとんど引いたが、口内炎ができて歯磨きをするとしみた。そこで球団スタッフを通じて電動歯ブラシを入手。「しっかり磨けます」。周りのサポートを受けて、144試合フル出場した2年目。初めての日本シリーズに向けては「凄い雰囲気なんでしょうね。楽しみます」と言ってのけた。怖いもの知らずの19歳の目には、日本一への道筋が見えている。

 ≪ムカッ!小笠原 また死球で打撲交代≫4回に左手に投球を受けて途中交代した小笠原は都内病院で診察を受け「骨に異常はなく打撲」と診断された。9月28日の同カード(ナゴヤドーム)でもチェンから死球を受けているだけに、直後は珍しく怒りをあらわにした。それでも病院から戻ってチームの勝利を見届け、原監督らと記者会見に臨み「今年はみんなが一丸となった結果、原監督の胴上げという最高の形になった。手は大丈夫だと思う」と最後は笑顔だった。

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2008年10月26日のニュース