赤星 走って守って競り勝ち立役者

[ 2008年4月28日 06:00 ]

<阪神・巨人>サヨナラ四球の新井を囲んで大喜びの阪神ナイン

 【阪神4―3巨人】阪神の猛烈な反撃に、甲子園のボルテージは高まりっぱなしだった。2―3の9回2死一、三塁、遊撃前へのゴロに赤星が全速力で一塁を駆け抜ける。際どい判定はセーフ。同点の内野安打に「今までで一番速かった。セーフの瞬間は子どものようにうれしかった」と声を弾ませた。

 押し出し四球を選んだ新井は「もう、気持ちしかないですよ」と興奮気味にまくし立てた。打席に入る直前、レガーズを外した。「ひもが取れたけど、タイムをかけて直すのが嫌だった」。押せ押せムードを切りたくない一心だった。カウント1―3からファウルで4球粘り、最後は外角の156キロを自信を持って見逃した。
 岡田監督は「立役者はみんな」と話したが、5度塁に出た赤星が光った。2点を追う8回は強烈なゴロで木村拓の悪送球を誘い、一気に三塁まで進んだ。9回2死満塁では坂本の右中間の打球を好捕してピンチを救い、同点打も足で稼いだもの。「本当に気持ちいい」と余韻に浸った。
 まだ同一カードの負け越しも、連敗もない。4月で貯金「12」は球団史上最多だ。歴史的な快進撃は止まりそうもない。

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2008年4月28日のニュース