読みバッチリ 岩村、値千金逆転2ラン

[ 2008年4月28日 06:00 ]

8回、逆転2ランを放つ岩村

 【レイズ2―1レッドソックス】レイズ・岩村の打球はきれいな放物線を描き、右翼ポール際に吸い込まれた。0―1の8回2死一塁。レ軍先発バックホルツのカウント1―1からの内角カーブを完ぺきにとらえた1号逆転2ラン。試合後は地元テレビ局のヒーローインタビューを2局はしごし「パーフェクト!打った瞬間手応えがあった。量は打てないので質で勝負」と笑った。

 6回の3打席目でファウルチップをとられて三振し、球審に声を荒らげた。「正直、当たっていないのに当たったといわれて感じるものはあった」という。だが、冷静さは失わなかった。2打席目の中飛はチェンジアップを右中間最深部まで運んだもので「チェンジアップは来ない。バックホルツはこの試合3球続けて直球はない。カーブを狙っていた」。2球直球後のカーブは読み通り。7回まで1安打投球のバックホルツも「脱帽だ。運がなかった」とうなだれた。
 チームは5連勝で首位とは1ゲーム差。4月13勝は98年の球団創設以来最多だ。「自分たちのできることをやればいい。そうすればボストンとも互角に戦える」。岩村の今季1号で、レイズの勢いはさらに加速する。

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2008年4月28日のニュース