渡辺監督“肉じゃがガブリ”実らず…

[ 2008年3月21日 06:00 ]

<西・オ>6回2死一塁、カブレラ(右)の打席を見つめる渡辺監督

 【西武1―2オリックス】西武・渡辺監督はサバサバとした表情で一塁側ベンチ裏に下がると、ゆっくりと敗戦の原因を振り返った。

 「いい投手同士が投げている時はミスが出た方がやられてしまうという典型的な試合だった」
 小さなミスが明暗を分けた。1―1の同点で迎えた7回無死一塁、細川の投前へのバントは金子の好守に阻まれて併殺。細川は「もう少し打球を殺しておけば…」と嘆いた。直後の8回無死一塁、全く同じ状況で投前のバントを処理した涌井が二塁へ悪送球。さらに1死二、三塁とピンチを広げ、これがラロッカの決勝犠飛につながった。渡辺監督は「ミスでチャンスをつぶして向こうにヤマが来るんじゃないかな、と思っていたら案の定だった」と競り負けたことを悔しがった。
 1軍公式戦初采配の朝「バファローズに勝つように」と真木子夫人(41)が作った肉じゃがを食べて出陣。バックネット裏で見守る夫人に初勝利をプレゼントすることはできなかったが「収穫はいっぱいあった。素直に受け止めてあすにつなげたい」と、22日の次戦に気持ちを切り替えていた。

 ≪負けても涌井は良く投げた≫初の開幕投手を務めた涌井は味方の援護がなく8回2失点で敗戦投手。「バランスが悪くて6回からセットポジションにしたけど、結果的に球威が足りなかった」。昨季4戦4勝、防御率2・16と抜群の相性を誇っていたオリックス打線を3安打に抑えながら、自らの失策もあってラロッカに2打点を許した。「プレッシャーはあった。すべて自分の責任です」と話した。

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2008年3月21日のニュース