打てない巨人軍 門倉は打たれる

[ 2008年3月18日 21:14 ]

中日戦に先発し、5回3失点の巨人・門倉

 【中日4―0巨人】中日は李炳圭が3安打2打点、ウッズも2安打1打点と中軸に当たりが出た。先発入りを争う川井と吉見はともに3回1安打無失点。巨人は3安打で相変わらず打線に当たりがない。先発の門倉が打たれたが、救援の豊田、越智、山口は1回無失点だった。

 ≪それにしても打てない≫巨人が打てない。オープン戦14試合を消化して、1試合の最多得点は4点で、合計でも22点だ。
 この日は3安打で無得点。原監督は「打撃コーチをみんなで質問攻めにして。プレッシャーをかけないと」と渋い顔だ。
 篠塚打撃コーチは「分かりますよ、監督の気持ちは」と苦笑い。「(状態は)上がっていきます。それを信じて」と自分に言い聞かせるように話した。

 ≪門倉5回で107球も≫巨人の先発、門倉はいまひとつの内容だった。5回を投げるのに107球を要し、3失点。打順が2巡目に入ったところでの失点で「一つ一つのボールの精度を上げないと」と反省が口を突いて出た。
 今は金刃、野間口らと先発入りを争っている立場。アピールとはいかなかったが「この時期に課題が出たのは良かった」と前向きだった。

 ≪大暴れ!ビョン様≫いつもはクールな表情を崩さないが、この日ばかりは笑みが浮かんだ。中日の李炳圭が2本の二塁打を含む3安打2打点。「試合前に“力が入りすぎている”と監督に言われて、力を抜いたのが良かった」と喜んだ。
 1回に左前打を放つと、4回の第2打席は左翼フェンス直撃の二塁打。いずれもフルカウントから得意の直球をとらえた。5回1死一、二塁ではまたも左中間フェンスを襲う二塁打を放ち、2者を迎え入れた。
 来日1年目の昨季は打率2割6分2厘、打点46と期待を裏切った。ボールになる低めの変化球に空振りというパターンが多く、108三振で四球は23。今年はむやみにボール球に手を出すことは少なくなり「1年経験して、意識してボールを見るようにしている」と話す。
 「ケガなくやれれば結果はついてくると思う」と開幕に向け、手応え十分な様子。「韓国の安打製造機」が2年目は実力を発揮しそうだ。

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2008年3月18日のニュース