王監督ぼやき効果?松田が一発

[ 2008年3月4日 06:00 ]

<ソフトバンク・阪神>7回裏1死、松田が左越えソロを放つ

 【ソフトバンク5―0阪神】開幕5番へ、プロ3年目のソフトバンク・松田が猛アピールだ。本人が、そして何より指揮官が待ち望んでいた一発は7回。1死から左翼へ1号ソロを叩き込んだ。4回2死二塁では右前適時打を放って2安打2打点。左手首手術の影響で開幕絶望の小久保の穴を埋める存在へ「王監督に言われている時に出てよかった」と喜んだ。

 試合前の“ぼやき”が効いた。王監督は前日にアーチを放った松中を引き合いに出し「若手に本塁打を求めている雰囲気がない。“なぜホームランが打てないのか?”と考えているのが松中以外にいないんだ」と嘆いていた。その直後のうれしい一発に「いやあ、ぼやいてみるもんだなあ。(松田は)ああいうので(本塁打の感覚を)覚えてくれればいいよ」と苦笑いしながら話した。
 この日で4試合連続して5番での出場。5打点はチームトップで「今は(5番が)一番適任だと思う」(王監督)と開幕クリーンアップの座も現実味を帯びてきた。試合前の早出特打では右足に6対4の割合で置いていた重心を5対5に戻した。日々研究、そして結果を残す若武者は「満足せず2本、3本と続けていきたい」。小久保の代役のみならず、チームの中心選手へ。その言葉には力がこもっていた。

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2008年3月4日のニュース