福留 自分のストライクゾーン変えない

[ 2008年3月4日 06:00 ]

ジャイアンツ戦の第2打席、見逃し三振に倒れたカブスの福留

 カブスの福留が2日、オープン戦3戦目となるジャイアンツ戦で初三振を含む3打数無安打に終わっても、あくまで自分のゾーンを打っていく考えを示した。

 3回2死一、二塁で迎えた第2打席だ。カウント2―2から外角低めに逃げていく球を見逃すとゴーマン球審の判定はストライク。福留は捕手のミットの位置を確認すると静かに打席を出た。
 「ボールかなと思ったけどね。やっぱり…。きょうの審判はこういうゾーンを持っていると分かっただけでもよかった」。外に広いメジャーのストライクゾーン。ここまで「そんなに広くない」と印象を持っているが、審判で違うことは認識している。そこで――。
 「僕のストライクゾーンは変えませんよ。自分のゾーンじゃないところで勝負したら確率が下がる。バットが届かなければ当たらないし、無理に打ちにいって形を崩したくない。違うところにきたら“ごめんなさい”でいいと思っている」
 ここまで明快に割り切る日本人大リーガーがいただろうか。右投手の外へ逃げるツーシームに対応するため松井(ヤンキース)のようにフォームを変える選手が多い中、全く新しい発想。マイゾーンをめぐる攻防に注目したい。

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2008年3月4日のニュース