圧巻の金、須崎に聞く「強い信念と強い執念で臨んだ」「次も金メダルを」

[ 2021年8月7日 23:40 ]

東京五輪第16日 レスリング ( 2021年8月7日    幕張メッセ )

金メダルを手に笑顔の須崎(AP)
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 女子50キロ級決勝は17、18年世界女王の須崎優衣(22=早大)が孫亜楠(28=中国)をテクニカルフォールで下し、金メダルを獲得した。日本選手団旗手の大役を任された初五輪で、女子最軽量級3大会連続となる頂点の座を守った。男子フリースタイル65キロ級は乙黒拓斗(22=自衛隊)が今大会男子唯一となる金メダルを獲得。日本勢は過去最多の64年東京大会に並ぶ金メダル5個を達成した。

 日本選手団の旗手を務める須崎は、決勝までの3試合と同様にバックを取ると磨き上げたローリングで一気に加点。全試合無失点のテクニカルフォールの圧勝劇で締めた。対海外勢には無敗の70連勝とした。

 以下、須崎の一問一答

 ――心境は
 ようやく東京五輪の金メダルを獲ることができたんだといううれしい気持ちと、応援してくれた、支えてくれた方々への感謝の気持ちでいっぱいでした。

 ――決勝に向かった時の気持ちは
 きょう金メダルを獲るために対策もこれまでかというくらい研究してきた。あとは絶対に勝つという強い信念と強い執念を持ってやり切ろうという気持ちで臨んだ。

 ――表彰式では伊調馨から「また次も、その次も頑張って」と声をかけられた
 本当に偉大なレスリングの先輩からいただいた言葉はうれしかった。

 ――どういう選手になりたい?
 五輪チャンピオンとしてもっともっと強くなってさらなる高みを目指していきたい。

 ――旗手はどんな力に?
 貴重な経験をさせていただいて、日本選手団の一番前を歩かせてもらった時は気合が入りましたし、五輪に出るまでも苦しい道のりでしたが、感謝の気持ちがあふれました。レスリングの最後だし、50キロ級は最終試合だったので、日本が金メダルで終わるぞという気持ちでした。

 ――一度自力での五輪出場がなくなった中での金メダル
 本当に一度諦めかけた夢の舞台だった。今の私があるのは支えてくれた方々のおかげ。(世界選手権の代表決定プレーオフで敗れた時は)本当に人生のどん底だったけど人に恵まれていた。あのときの自分の可能性を信じて、0・01%でも可能性があると言ってくれた方々に感謝です。

 ――次はパリ?
 はい。本当にそんな簡単ではない道のりなので、もっともっと強くなって、次も金メダルを取れるように頑張ります。

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