同じ五輪の銅メダリストになれた――リオ銅・荒井広宙、ダンフィー“5年越しのメダル”を祝福

[ 2021年8月6日 21:15 ]

男子50キロ競歩で銅メダルに輝いたエバン・ダンフィー(AP)
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 男子50キロ競歩が札幌市内で行われ、リオデジャネイロ五輪男子50キロ競歩銅メダリストの荒井広宙(33=富士通)がスポニチ本紙に「観戦記」を寄せた。日本選手の健闘をねぎらうとともに、16年リオデジャネイロ五輪で荒井と接触し4位に終わるなど順位を巡る混乱から友情を深めた盟友・エバン・ダンフィー(30=カナダ)が大逆転劇で銅メダルを獲得したこと称えた。

 過酷な条件の中、メダルを目指して頑張った日本人3選手お疲れ様でした。実力的にはメダル間違いなしと思っていましたが、五輪には魔物がいたんでしょうか…。でもチャレンジングな姿勢は素晴らしかったです。

 そしてライバルであり友人のダンフィー選手、銅メダルおめでとうございます。集団から離されて、一時はメダルは駄目かと思いましたが、ゴールまで1キロを切ってからスペイン選手を抜いて3位フィニッシュにはしびれました。

 実はレース前には変なプレッシャーを与えたくなくて、メールはしていませんでした。ゴール後に「おめでとう」と送りましたが、まだ返ってきません。いつ返ってくるのか、気長に待ってみます。

 リオ五輪では私とダンフィー選手との接触から順位が二転三転。最終的には私が3位、ダンフィー選手が4位となった経緯があります。申し訳ないという思いもあり、五輪での活躍を期待していました。日本人選手も全力で応援していましたが「ダンフィー枠」としてそちらも全力応援。同じ五輪の銅メダリストになれたことがうれしく思います。

 50キロ競歩はこの五輪で終了となり、今後は35キロでの戦いになると思います。まだ歩いたことのない距離で、どこまでできるか私自身未知数な所もありますが、またダンフィー選手と同じスタートラインに立てるように引き続き頑張っていきたいと思います。(リオデジャネイロ五輪男子50キロ競歩銅メダリスト)

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