【ゴルフ女子】稲見、18番ボギーも尾を引くミスではない 畑岡は良い時に近づいてきた―小田美岐の目

[ 2021年8月6日 19:20 ]

東京五輪第15日 ゴルフ女子第3日 ( 2021年8月6日    埼玉・霞ケ関CC=6648ヤード、パー71 )

第3ラウンド、ショットを放つ稲見萌寧(AP)
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 【小田美岐の目】稲見選手の18番のボギーは不運でした。第2打を打った時に強いフォローの風が吹いて、予想以上にキャリーが出てグリーンをオーバーしてしまったようです。アプローチも逆目のラフで、クラブが突っ掛かるのが嫌で強めに入った感じでした。ただ、尾を引くようなミスではありません。17番まではショットメーカーらしいプレーを随所に見せてくれていましたし、最終日も引き続き良い状態で回れると思います。

 畑岡選手は9番で長いバーディーパットをねじ込むなど、強い気持ちを持ってプレーしていました。彼女はアマチュア時代からナショナルチームで日の丸を背負って戦ってきました。五輪のメダルは悲願。もともと調子は悪くないのに、プレッシャーや緊張感などでここまでなかなかスコアを伸ばせませんでしたが、良い時のプレーに近づいてきた印象です。首位のネリー・コルダには届かないかもしれませんが、メダル獲得のチャンスはが然出てきました。

 2位のアショクはパッティングがほとんどノーミスでした。米ツアーでの優勝はありませんが、ステディー(堅実)な選手。7月の米ツアーのペアマッチでコンビを組んで3位に入った“相棒”のアナナルカンが、前週の試合で初優勝し「今週は私も」という気持ちもあるでしょう。

 ネリーは暑さやプレッシャーもあって疲れている感じがします。このままスッといかないのではという気もします。10アンダーにはリディア・コもいます。もしネリーが崩れるようなら大混戦になりそうです。(日本女子プロゴルフ協会専務理事)

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2021年8月6日のニュース