リレー侍、攻めのバトンつなげず 山県「勝負にいった結果」桐生「世界に離されている」

[ 2021年8月6日 23:15 ]

東京五輪第15日 陸上男子400メートルリレー決勝 ( 2021年8月6日    国立競技場 )

男子400メートルリレー決勝 第1走者の多田修平(右)から第2走者の山県亮太へリレーで失敗
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 男子400メートルリレー決勝が行われ、日本は、16年リオデジャネイロ五輪銀メダルに続く2大会連続3度目のメダル獲得はならなかった。

 「押忍!」との掛け声とともに登場。多田修平(25=住友電工)―山県亮太(29=セイコー)―桐生祥秀(25=日本生命)―小池祐貴(26=住友電工)の順で臨んだ。しかし、一走・多田が好スタートを切りながら、二走の山県にバトンが渡らず、ゴールできなかった。

 多田は「バトンミスしてしまって、原因はわからないですけど、また見直して改善していきたい」と力なく話せば、二走の山県は「しっかり目標を達成するためには攻めのバトンをやっていこうと、勝負にいった結果」とし、三走の桐生も「世界とのリレーでも個人でも離されているということは記録的にも結果的にも残っている。それを深く受け止めて、色々本当に変えていかないといけない」とし、4走の小池は「これを無駄にしないように、失敗したからといって次から守りに入るんじゃなくて、これからもどんどん攻めていって、いつか金メダルを達成できるように頑張りたい」と話した。

 リレーメンバーの4人中3人が9秒台のベストを持つ歴代最速侍だったが、100メートルは予選で3人が全滅。5日午前のリレー予選では、38秒16の1組3着。決勝進出8チームの中で最遅タイムだった。現状の「個」のコンディションで勝つには、伝統のバトンパスのロスを少なくすることで補うことが不可欠だったが、「攻めのバトン」をゴールまでつなげなかった。

 日本は2008年の北京五輪で同種目初の銀メダルを獲得。12年ロンドン五輪では4位だったが、16年リオ五輪で銀メダルを獲得していた。

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