松山、金メダル射程圏! 6バーディーで暫定3位浮上「このまま調子をキープできるように」

[ 2021年7月31日 05:30 ]

東京五輪第8日 ゴルフ男子第2R ( 2021年7月30日    埼玉・霞ケ関CC=7447ヤード、パー71 )

第2R、15番でティーショットを放つ松山(撮影・会津 智海)
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 首位と6打差の20位から出た松山英樹(29=LEXUS)は16番まででボギーなしの6バーディーと伸ばし、通算8アンダーの暫定3位に浮上した。トップとは3打差。

 17番で残すは1・5メートルのバーディーパット。7個目のバーディーを奪う絶好機で、この日2度目の中断を知らせるホーンが鳴った。松山は続きをやりたそうに、いたずらっぽい笑みを浮かべた。2ホールは翌日に持ち越しとなったが、16ホールでボギーなしの6バーディー。「度重なる中断があった中でも自分としては良かったなと思う」。メジャー覇者が、本来の調子を取り戻した一日になった。

 武器のショットに切れが戻った。1番をバーディー発進すると、3番でピンそば1・5メートルに寄せる。約2時間半の中断があったが、再開直後の294ヤードに設定されたパー4の6番で、ウッドで1オンに成功してバーディー。その集中力は、初制覇した今年4月のマスターズ第3日で、1時間超の中断後にバーディーを奪った姿が重なった。そして圧巻は16番パー3だ。第1打をピン奥80センチにピタリ。首位との差を6打から3打に縮めた。

 今月2日に新型コロナウイルスに感染し、10日間は自宅にこもった。1カ月近く試合から遠ざかり、トップ選手といえど感覚は鈍る。開幕前日の練習ラウンドに同行した丸山茂樹ヘッドコーチが「病気も移動もあって平衡感覚とかそういう部分のバランスを崩していると思う」と話すほど。丸山コーチに肩やスタンスの向きを確認してもらうなど、ショット時の体のバランスを急ピッチで整えた。前日もホールアウト後に雨の中で1時間練習。懸命の調整でショット精度を戻し、それが6バーディーに表れた。

 第3日はバーディーパットから始まる。「このまま調子をキープできるようにしっかりと準備をして、第3ラウンドにつながるように頑張る」。首位と3打差で残り38ホール。目標の金メダルがはっきりと見えてきた。

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2021年7月31日のニュース