「エペジーーン」山田優、家族の存在を力に変えて

[ 2021年7月31日 05:33 ]

東京五輪第8日 フェンシング ( 2021年7月30日    幕張メッセ )

<男子エペ団体決勝>ポイントを奪う山田(撮影・会津 智海)
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 男子エペ団体で日本が、フェンシング史上初となる金メダルを獲得した。「エペジーーン」の愛称を持つチームのメンバーを紹介する。

 個人の世界ランクで日本勢最上位の4位につける山田優(27=自衛隊)が、日本のエース格だった。メダルが期待された個人(25日)は準々決勝で敗退。「1人で勝って盛り上がるより、みんなで勝ちたい」。団体に全てを懸けていた。

 歓喜のシャウトを届けたい人がいた。女子エペで世界選手権代表経験を持つ里衣さんと18年に結婚。妻は19年に現役を退き、山田を全面的に支えてきた。練習を終えて帰宅すると、栄養たっぷりの食事が用意されている。「リカバリーに時間を割くことができる。妻は現役を引退してしまったけど、その思いも背負って頑張りたい」。感謝を示すためにも、輝く勲章が欲しかった。

 昨年2月には長男の瑛斗くんが誕生。その1カ月後に初めてレベルの高いGP大会を制し、大きな自信と手応えを得た。「子供も最近やっと、パパとして認識してくれるようになった」。家族の力は、確かに山田の剣に宿っていた。

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