柔道GS 日本人対決の決勝で異例の「両者反則負け」

[ 2018年2月27日 05:30 ]

柔道グランドスラム・デュッセルドルフ大会最終日 ( 2018年2月25日 )

 男子100キロ超級決勝で対戦する原沢久喜(右)と王子谷剛志=デュッセルドルフ(共同)
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 柔道のグランドスラム・デュッセルドルフ大会最終日は25日、男女計5階級が行われ、原沢久喜(日本中央競馬会)と王子谷剛志(旭化成)の日本人対決となった男子100キロ超級決勝は、両者反則負けでともに準優勝となる事態に見舞われた。男子90キロ級のベイカー茉秋(日本中央競馬会)は準優勝。女子78キロ級の佐藤瑠香(コマツ)、同78キロ超級の朝比奈沙羅(東海大)はともに優勝した。

 男子100キロ超級で事態をのみ込めない王子谷は、審判に2度促されてようやく原沢に一礼した。手の内を知り尽くす両者による決勝は、互いに慎重な組み手争いが続く。開始38秒、1分16秒と両者指導が飛んでも戦況は動かず、同1分49秒に累積指導3で両者反則負け。戸惑いの色を隠せない王子谷は「両者反則負けになる前に審判から何らかのアクションがあると聞いていた。実際にはなかった」とこぼした。全日本柔道連盟の金野強化委員長も「このルールを進めていくことに関しては危機感を覚える」と指摘。異例の終結は議論を呼びそうだ。

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2018年2月27日のニュース