貴乃花親方、貴ノ岩の春場所出場へ「慎重期す」 申し合いは「気持ちが乗るまでは…」

[ 2018年2月27日 10:24 ]

朝稽古を終え引き揚げる貴ノ岩(左)
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 元横綱・日馬富士の傷害事件の被害者である十両・貴ノ岩(28=貴乃花部屋)の師匠の貴乃花親方(元横綱)が27日、弟子の現状について説明した。

 京都府宇治市の貴乃花部屋宿舎で行われた朝稽古の後に取材に対応。復帰を目指す春場所(3月11日初日、エディオンアリーナ大阪)について「本人は土俵から離れているし、本場所の土俵も違う。あっけない、恥ずかしい相撲は取りたくないというのは強いと思う。私としては、慎重を期していきたい。慌てず、あと2週間、(調子を)上げていけるか」と語り、状態を見て出場するかどうかを判断する意向を示した。

 貴ノ岩はこの日、四股、すり足、若い衆を背負ってのスクワットに加え、前日に続いてぶつかり稽古も行った。自分がぶつかる際には思い切りは当たらなかった。貴乃花親方は「(ぶつかり稽古を始めたばかりなので)まだ当たりの方は。もともと頭で当たるのは(誰でも)恐怖心がある。当たった後の2歩目、3歩目の反応を、どこまで上げられるか」と話した。

 土俵上で相撲を取る稽古はできていない。貴乃花親方は「気持ちが乗るまで(申し合いを)やらないように」と貴ノ岩に話したという。「(気持ちが乗っているかどうかは)本能的な部分で、本人にしか分からない」と見ているが「腕立て伏せなども昨日よりは数を増やしてやっているみたい」と徐々に調子を上げていることは感じている様子だった。

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