山本草太 右足にまだボルトも200点超えで9位「4年後は代表争いに」

[ 2017年12月24日 21:39 ]

<全日本フィギュア 男子フリー>3Aなどのジャンプは入らないものの柔らかなスケーティングを見せた山本草太(撮影・長久保 豊)
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 フィギュアスケート全日本選手権の男子で、山本草太(17=愛知みずほ大瑞穂高)は合計208・27点で9位だった。

 今はまだ、4回転もトリプルアクセルもない。簡単なジャンプ構成では、人は感動しないのか?答えはNOだ。魂を込めた山本の演技を、大観衆がスタンディングオベーションで称えた。「この舞台で滑れて、本当に楽しかった。演技が終わった後、歓声がしっかり聞こえて嬉しかった」と振り返った。

 15年世界ジュニアで銅メダルを獲得したが、16年3月に右足首を骨折。手術し、今も患部にはボルトが残る。競技会に復帰したのは9月末からの中部選手権。ジャンプは全て1回転で合計109・06点だった。西日本選手権ではトーループとサルコーは3回転を跳び、合195・18点。そして今大会は3回転ループも跳んで200点を超えた。

 右足首には不安も違和感もある。「自分の状態と向き合いながら練習していきたい」と慎重な姿勢を崩さないが、「世界のトップは4回転を跳んでいるので、そこまで戻したい」という理想もある。まだ17歳の高校3年生。「平昌五輪の代表選考には食い込めなかった。4年後は代表争いに食い込んで、切符を取れるような選手になりたい」。22年北京五輪へ。山本が少しずつ、着実に前進する。

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2017年12月24日のニュース