宮原 か細い私に笑ってサヨナラ 声も演技もたくましく成長

[ 2017年12月24日 09:13 ]

フィギュアスケート全日本選手権第3日兼平昌冬季五輪代表最終選考会 ( 2017年12月23日    東京都調布市・武蔵野の森総合スポーツプラザ )

金メダルを手にする宮原。右目からは涙が流れる
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 【記者フリートーク】宮原は記者泣かせの選手だった。とにかく、声が小さい。遠征出発前の空港が恒例の取材場所。場内アナウンスが流れようものなら、ごめんなさい。聞こえません。レコーダーでも声を拾うのが困難な時があるほど、か細い声の持ち主だった。

 高校時代「図書館が一番好きな場所」と言ったおとなしい性格に変化が出たのは、今年になってからだろう。前に身を乗り出さなくても、声が耳に届くようになった。

 左股関節疲労骨折のリハビリのために平日は都内で生活した4月。ボイストレーニングに通った。京都市の自宅に戻ってからも同じような教室を探した。

 相手に伝えるという点は、声も演技も同じ。意識の変化は日常に表れた。「周りから明るくなったと言われる。前より笑うようにしています」。長期離脱の苦難を経て、あらゆる点でたくましくなったのは間違いない。(フィギュアスケート担当・倉世古 洋平)

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2017年12月24日のニュース