米山“若さ”で逆転優勝 シニアツアー初制覇へ「勢いに」

[ 2017年5月29日 05:30 ]

第5回マイナビシニア&レディースカップ最終日 ( 2017年5月28日    千葉県柏市 藤ケ谷カントリークラブ=男子6884ヤード、女子レギュラー6349ヤード、女子レジェンズ5829ヤード、いずれもパー72 )

第5回マイナビシニア&レディースカップ最終日 優勝した米山剛は大会スタッフの祝福に笑顔
Photo By スポニチ

 男女プロが同組で回る混合戦の最終ラウンドが行われ、2位から出た米山剛(52=ヨネックス)が1イーグル、3バーディー、1ボギーの68で回り、136の通算8アンダーで逆転優勝を飾った。米山には株式会社マイナビ中川信行代表取締役社長から優勝杯と賞金200万円が贈られた。首位発進した枝尾あかね(27=フリー)は2打差の2位で女子レギュラーの部トップに立ち、NOBUTA GROUP マスターズGCレディース(10月19〜22日、兵庫・マスターズGC)の出場権が与えられた。

 参加した男子シニア32選手の中で最も若い52歳。優勝した米山は、芹沢ら先輩プロから「やっぱり若い人は強いな」とお祝いの言葉をかけられ、そのたびに「ありがとうございます」とルーキーのように頭を下げた。

 1打差を追って10番からスタートし、パー5の12番で残り245ヤードの第2打を5Wで5メートルにつけて2日連続のイーグル。後半はシニアの高松、女子の枝尾との優勝争いとなったが「後半の9ホールは他の人のスコアが分からなかったので、自分のプレーに徹した」と3、5番でバーディーを奪い抜け出した。

 シニア3年目。毎年シード権こそ維持しているが、シニアツアーでは未勝利。ツアー以外でも賞金の用意された個人戦では初めての優勝だ。優勝賞金200万円を手にし「シニアになって初優勝ですから、本当にうれしいです」と何度も繰り返した。

 女子プロとも戦いながらのプロアマ戦は初体験。最終日、同じ組で回った女子プロの松沢とは、大学時代に一緒に練習した仲で「30年ぶりで懐かしくて」とリラックス。同伴のアマチュアにアドバイスしながらの優勝争いも「逆に私の方が応援してもらい、緊張もなくプレーできました。雰囲気もよく初めての経験でした」と語る。

 パターのアンカリング(胸や腹などで固定して打つ方法)が禁止され、長尺パターを諦めるプロも多い中、米山は逆の道を選んだ。1年前に「やはりリラックスして打てる」と長尺に変更。開幕戦の箱根シニアで5位に入るなど、徐々に感覚をつかみつつある。6月1日開幕のシニアツアー第2戦、すまいーだカップへ向けて「この優勝は勢いになります。強い気持ちをもって」と念願のツアー初Vに挑む。

 ◆米山 剛(よねやま・つよし)1965年(昭40)3月15日、神奈川県生まれの52歳。12歳でゴルフを始め日大では日本学生、日本オープンローアマを獲得。87年にプロ入りし、99年には3勝を挙げ賞金ランク5位となる。ツアー通算3勝。2015年にシニアツアー入り。1メートル74、72キロ。趣味は体力強化を兼ねた寺院の階段上り。

 ▼競技方法 男女プロ各1人、アマ2人の4人1組でラウンド。男子はシニア、女子はレジェンズ(シニア)、レギュラーが参加。プロは2日間36ホールストロークプレーの個人戦。異なる3つのティーマークを使用するが、成績、賞金は共通。1位が複数の場合は最終日18番ホールからのカウントバック方式で優勝者を決める。

続きを表示

この記事のフォト

2017年5月29日のニュース