三賞4人全員敗れる珍事 阿武咲、新入幕で敢闘賞も悔しい千秋楽

[ 2017年5月29日 05:30 ]

大相撲夏場所千秋楽 ( 2017年5月28日    両国国技館 )

三賞に選ばれた(左から)殊勲賞の御嶽海、敢闘賞の阿武咲、技能賞・高安、技能賞・嘉風 
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 三賞選考委員会が開かれ、関脇・高安が2度目の技能賞に選ばれた。三賞は3場所連続受賞。殊勲賞は鶴竜、日馬富士の2横綱を破った小結・御嶽海が初めて選ばれた。敢闘賞は新入幕で2桁勝利の阿武咲が初受賞。技能賞は高安のほか、2横綱1大関を倒した小結・嘉風が3度目の受賞となった。なお、三賞を受賞した4力士が千秋楽に全員敗れる珍しい事態となった。

 阿武咲は新入幕での2桁白星が評価されて敢闘賞に選ばれた。しかし千秋楽の一番は貴景勝に押し出された。2人は入門前からのライバルで、中学、高校と全国大会で競い合ってきた。それだけに、三賞を獲得しながら敗れたことに、「後味が悪い。立ち合いをもっと磨かないと駄目」と、悔しさを見せていた。

 《35歳嘉風技能賞、御嶽海は初殊勲賞》技能賞を獲得した嘉風は北勝富士に押し出されて、受賞を飾れなかった。それでも「評価されたのはうれしい。個性派の若手が出てくる中での三賞なので」と、35歳のベテランはしみじみ。一方、初の殊勲賞に輝いた御嶽海は、「これで三賞が全部獲れたので、うれしい」とにっこり。しかし、正代と対戦した千秋楽を黒星で終え、「(立ち合いで)はじけなかった」と、反省しきりだった。

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2017年5月29日のニュース