優作 2年連続全英切符 藍との“思い出の地”で夢かなえる 

[ 2017年5月29日 05:30 ]

男子ゴルフツアー ~全英への道~ミズノ・オープン最終日 ( 2017年5月28日    岡山県笠岡市 JFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部=7404ヤード、パー72 )

ミズノ・オープン最終日 スタート前、瀬戸内海GCを訪れた青木JGTO会長(右)と談笑する選手会会長の宮里優作
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 10位から出た宮里優作(36=フリー)は3バーディー、1ボギー、1ダブルボギーの72で回り通算3アンダーで9位に入った。ツアー選手権森ビル杯(6月1日開幕、茨城・宍戸ヒルズCC)後の賞金ランキング2位以内が確定し、全英オープン(7月20日開幕、英国ロイヤルバークデールGC)出場が決まった。チャン・キム(27=米国)が通算15アンダーでツアー初優勝。3位までの3人と、4位の中で世界ランキング上位の金庚泰(30=韓国)が全英出場権を獲得した。

 スコアを伸ばせずに終わった。宮里は「ダボが痛いなあ」と14番のダブルボギーを悔しがった。前半で2つ伸ばし、10番でボギーを叩いたが、11番で取り返し、12番と13番は1パットのパーでしのいだ。しかし続くパー3で第1打がグリーンに届かず、寄せきれず4メートルから3パット。「今週は後半に(ボギーを)打つ傾向がある。体力がないのか、集中力がないのか」とうつむいた。

 それでも強風の中で気持ちを切らさずパープレーで回り9位で終えて賞金を上積み。次戦後の賞金ランキングで2位以内に入ることが確定し、2年連続3度目の全英オープン出場が決まった。

 「メジャーに出るといろいろと学べるチャンス。全英は3度目。そろそろ悪天候への対応もできないといけない」と大舞台に思いを巡らせた。

 ロイヤルバークデールGCは、今季限りで引退する妹の藍との思い出の地でもある。14年7月、近隣のロイヤルリバプールGCで開催された14年全英オープンに初出場(予選落ち)したが、前週にロイヤルバークデールGCで全英リコー女子オープンを観戦。45位に入った藍に18ホールついて回った。

 メジャーで奮闘する妹の姿とともにコースの記憶も残っている。「ポットバンカーがきいていた。フェアウエーは比較的フラットだけどティーグラウンドがアップヒルだったりするので注意が必要」。開幕まで2カ月近くあるが「風に強いローパンチ(低いパンチショット)を身に付けたい」と攻略に意欲を見せた。

 29日に都内で行われる藍の引退表明会見はテレビで見る予定。その後はメジャー2連勝がかかるツアー選手権森ビル杯に備える。

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2017年5月29日のニュース