白井 個人総合初の学生タイトル 跳馬、床と3冠「練習通り」

[ 2017年5月29日 05:30 ]

個人総合で優勝した白井の鉄棒
Photo By 共同

 体操男子の白井健三(20=日体大)が28日、秋田県立体育館で東日本学生選手権に出場し、萱和磨(20=順大)と同点の85・950点で個人総合では学生初タイトルを獲得した。団体総合は2位だったが、跳馬では個人総合で初めて「シライ2(伸身ユルチェンコ3回半ひねり)」に挑戦。「練習通り」と振り返った跳馬、床運動と合わせ3冠を達成した。

 NHK杯で世界選手権(10月、カナダ)の代表入りを決めてから1週間。この日は、あん馬スタートで最終種目が床だった。スタミナが限界に達し、最後の4回ひねりの着地が大きく乱れた。「足が出なさすぎてやばいと思った。まさか僕が体力の問題を考え始めるとは…」と苦笑いを浮かべたが、「どんなローテーションでも自分の演技ができるようにしないと。いい経験になった」と前向きに捉えていた。

 《順大・萱が同点優勝》順大の萱は個人総合で白井と同点優勝、団体総合と種目別のあん馬も制した。前日(27日)の練習で右肩を痛めたが、「大きなミスなくチームに貢献できた」と話した。チームメートの谷川は「ロペス」を決めた跳馬で2位。全日本種目別選手権(6月24、25日、群馬)で萱はあん馬、谷川は跳馬で世界選手権の代表入りを狙う。2人とも技の難度を示すDスコアを上げる予定で、「あと1カ月、つめて練習していきたい」と谷川は意気込んだ。

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2017年5月29日のニュース