星 女王の意地見せV!地元は田んぼアートで応援

[ 2016年5月21日 05:30 ]

女子200メートルバタフライ決勝のレースを終えた星奈津美

競泳ジャパンオープン

(5月20日 東京辰巳国際水泳場)
 女子200メートルバタフライは15年世界選手権覇者で五輪金メダル候補の星奈津美(25=ミズノ)が2分8秒55で制した。出身地の埼玉県越谷市では星をモチーフにした「田んぼアート」のイベントで“地元のスター”を応援。秋の収穫を前にして一足早くリオで金メダルを刈る。

 女王が意地を見せた。予選を終え「この種目は負けられない」と気合を入れ直した決勝。予選1位通過の長谷川に並び掛けられたが最後はタッチの差で振り切った。腰痛のアクシデントを乗り越え定位置を死守。「最後きつかったけれど、後半どうにか粘り切った」と胸をなで下ろした。

 地元・越谷市では07年から色彩の異なる稲を作付けし文字や絵柄を表現する「田んぼアート」を行っている。農業への理解を深める意味で始まった企画だが、今回はリオでの活躍が期待される星がモデルに起用され、金メダルを手にした25歳の横に「GO GO NATSUMI!!」という文字が東京ドーム1つ分の広さに描かれる。星は25日に欧州に出発し、帰国せず決戦の地に乗り込む。夏が見頃という田んぼアートに「恥ずかしい」と照れながらも「自分が金メダルを収穫するという意味も込められていると思う」と地元の期待を力に変える。

 ▽女子200メートルバタフライ (1)星奈津美(ミズノ)2分8秒55(2)長谷川涼香(東京ドーム)2分8秒62(3)清水咲子(ミキハウス)2分10秒32

続きを表示

この記事のフォト

2016年5月21日のニュース