みなみ 動画アプリ効果で6位発進「ちょーうれしいです!」

[ 2016年5月21日 05:30 ]

1番でティーショットを放つ勝みなみ

女子ゴルフツアー 中京テレビ・ブリヂストン・レディース 第1日

(5月20日 愛知県豊田市 中京ゴルフ倶楽部石野コース=6431ヤード、パー72)
 アマチュアの勝みなみ(17=鹿児島高3年)が4バーディー、1ボギーの3アンダー、69をマークし、首位と3打差の6位と好スタートを切った。今季はこれがツアー7戦目だが、60台で回ったのは初めて。ナショナルチームのオーストラリア人コーチの“通信講座”でショットの悩みもきれいに解消。史上初のアマ2勝目を目指し、残り2日間を戦い抜く。66で回った酒井美紀(24=国際スポーツ振興協会)が単独首位に立った。

 有言実行を果たし、勝の笑顔がひときわ輝いた。最終18番、1メートルのパーパットをしっかり沈め、ツアーでは昨年9月のミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンの第2ラウンド(67)以来となる60台のスコアをマーク。開幕前日に「今週は絶対に60台で回りたい」と話していただけに、喜びもひとしおで「ちょーうれしいです!」と大喜びだった。

 1番パー4で第2打をグリーン右の池に落とし、グリーン奥から4・5メートルのボギーパットが残ったが、これを沈めて傷を最小限に抑え「ダブルボギーでいいと思ったのがボギーで収まってくれたので、まだ取り返せると思った」とギアチェンジ。4番で3メートル、5番は手前カラーからパターで12ヤード、6番は手前から4・5メートルをねじ込み3連続バーディーを奪いリーダーボードを駆け上がった。

 4月にナショナルチームの宮崎合宿に参加。コーチのガース・アンソニー・ジョーンズ氏(44)の指導を受け、バックスイングをインサイドに引くように修正するとショットが曲がる悩みが解消された。オーストラリア在住のジョーンズ氏とはアプリ「エディファイ」を通じて普段から連絡を取り合っている。エディファイは「LINE」のような通信アプリで、世界ランク2位のジョーダン・スピースのコーチも愛用。勝もスイング動画を週に1度ほどジョーンズ氏に送っていて、「スイングに悩んで動画を送ると、すぐに答えてもらえる」とオーストラリア人コーチの“通信講座”をフル活用している。

 7月1日に18歳の誕生日を迎えるが、「17歳のうちに、もう1勝したい」と意気込みは大きい。「優勝したい。今週できると思う。自信があります」。前人未到のアマ2勝を達成し、プロ転向を果たすのが、17歳の青写真だ。

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2016年5月21日のニュース