ラプターズ、創設21シーズン目で初の地区決勝進出

[ 2016年5月16日 11:15 ]

35得点を挙げたラプターズのカイル・ラウリー

 NBAは15日にカナダ・トロントで東地区準決勝の最終戦を行い、地元の2位ラプターズが3位ヒートを116―89(前半53―47)で下して4勝3敗。1回戦(対ペイサーズ)では平均13・9得点に終わっていたガードのカイル・ラウリー(30)がこのシリーズで2試合連続3回目の30得点超えとなる35得点を挙げ、勝負どころの第4Qでチームは30―11と圧倒して勝利を収めた。ラウリーは3点シュートも7本中5本成功。1回戦で16・3%と低迷していた成功率は準決勝ではレギュラーシーズンと同じ38・8%にまで回復した。

 同じく球宴に出場したデマー・デローザン(26)も28得点を稼ぎ、先発5人が全員2ケタ得点を記録。第3戦で足首を故障したセンターのジョナス・バランチューナス(24)に代わって先発したビスマック・ビヨンボ(23)も41分の出場で17得点16リバウンドをマークしてチームの勝利に貢献した。

 ラプターズはチーム創設21シーズン目で初の地区決勝進出。1回戦(対ペイサーズ)も最終戦までもつれ込んでおり。同一ポストシーズンで第7戦を2度勝ったのは史上15チーム目となった。

 ヒートはドウェイン・ウェイド(34)とゴラン・ドラギッチ(30)がともに16得点に終わり最後は息切れ。ブロックショット部門1位のセンター、ハッサン・ホワイトサイド(26)がバランチューナス同様に第3戦で脚を痛めて戦列を離れたことが最後に響き、この日はチーム・リバウンドで30本対50本(オフェンス・リバウンドは7本対20本)と“大差”をつけられて敗れ去った。

 なお東地区決勝はラプターズにとっては中1日となる17日にクリーブランドでスタート。1位のキャバリアーズはラプターズとは対照的に2シリーズ連続のスイープ(4戦全勝)で勝ち上がっており、中8日と休養たっぷりの初戦となる。

 ラプターズは今季キャバリアーズに対して2勝1敗(○103―99、●100―122、○99―97だが、勝った2試合ではラウリーが27得点と43得点をマーク。司令塔の活躍が悲願のファイナル初出場には不可欠になりそうだ。

 トロント市内ではパブリック・ビューイングが行われ勝利が決まるとファンは歓喜。しかし試合終了から1時間もしないうちに、ラプターズのロッカールームではキャバリアーズの戦力分析が記されたパンフレットが選手に配布されており、勝利の余韻にひたる間もなく、チームは敵地クリーブランドに移動する。

 なお東地区決勝の日程は以下の通り。

 ▼第1戦=17日(クリーブランド)

 ▼第2戦=19日(クリーブランド)

 ▼第3戦=21日(トロント)

 ▼第4戦=23日(トロント)

 ▼第5戦=25日(クリーブランド)

 ▼第6戦=27日(トロント)

 ▼第7戦=29日(クリーブランド)

 *日付は現地時間。第5戦以降は必要に応じて開催。

続きを表示

この記事のフォト

2016年5月16日のニュース