白鵬ダメ押しで井筒審判長病院送り 大潮超え965勝も…

[ 2016年3月21日 05:30 ]

土俵を割った嘉風(中)を審判長の井筒親方(左)のところまで押し飛ばす白鵬

大相撲春場所8日目

(3月20日 エディオンアリーナ大阪)
 嘉風を圧倒して1敗を守った。立ち合いから突き放して、左から強烈な張り手を2発。嘉風が鼻から血を流すのもお構いなしに右を差して寄り切ったが、勢い余ったのか、さらにダメ押し気味に左から豪快に投げ捨てた。投げ飛ばされた148キロの嘉風は土俵下にいた井筒審判長(元関脇・逆鉾)と激突。左足を痛めた井筒審判長は自力で立てずに車椅子で運ばれ、「念のため」と救急車で大阪市内の病院へ搬送された。

 観客を直撃したら大惨事になったかもしれないのに、白鵬は「足があったので持ち上げてみた。その分腰が落ちている。(足が出たのか)全く(見えなかった)ですね」とどこ吹く風。大潮を抜いて単独3位の通算965勝となったことに「目指せ3人目の1000勝ですから。これからです」と自分の記録しか頭にないようだった。

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