SRってどんなリーグ?リーチ「多くの選手はW杯よりきついと…」

[ 2016年1月2日 05:30 ]

 世界最高峰リーグ。スーパーラグビーが語られる時に必ず付く枕ことばは、果たして本当なのか。リーチ・マイケル(東芝)、田中史朗、堀江翔太、稲垣啓太(いずれもパナソニック)のSRプレーヤー4人に「W杯を10、トップリーグ(TL)を5とした時に、SRはどのくらいのレベルか」との質問をぶつけてみた。

 リーチ「8くらい。ただ多くの選手はW杯よりSRの方がきついと言います」

 田中「9、10くらい。W杯レベルに近いですね。SRはギリギリの攻防がありミスも起こりにくいから緊張感がある。(昨年の)W杯で南半球が4強を占めたのは、絶対にSRが影響してます」

 堀江「国際試合はシンプルなゲームなので、SRとは別物と考えた方がいい。SRはより個人能力が見えると思う」

 稲垣「フィジカルレベルはTLより高い。スキルは日本の方が高い部分もあるが、判断の早さはSRの方が数段上です」

 いずれもトップリーグよりもレベルが高いという見方だ。昨シーズン、チーフス(ニュージーランド)でNo・8のレギュラーをつかんだリーチからは、もっと興味深い意見を聞くことができた。

 リーチ SRはボールがよく動く。スキルが高いから、ミスがなくて、ボールが動く時間が続く。ボールインプレーの時間は、TLの倍という数字も出ています。

 ラグビーにおけるボールインプレーとは、ボールが動いている時間のこと。これに関しては日本代表のエディー・ジョーンズ前ヘッドコーチが、講演の中で興味深い数字を示したことがある。14年の神戸製鋼―サントリー戦のボールインプレーが24分だったのに対し、SRの平均値は35~40分。昨年のW杯で平均値が35・2分だったことを考えれば、いかにボールがよく動くかが分かる。ボールが動けば当然、試合自体の面白みが増す。堀江が「ファンタスティックなプレーが多い」と語るのも、そうした背景があるからだろう。

 もちろんプレーヤーだけでなく、スタジアムの雰囲気や演出も世界最高峰。選手入場時には花火や炎が上がり、ハーフタイムはチアガールが盛り上げる。特に南アフリカのチームは大きなスタジアムを本拠としており、リーチも「いるだけで楽しい。日本も見習ってほしい」と話した。

続きを表示

2016年1月2日のニュース