ワセダの香生子 貫禄V!1年生で主力「底力がついてきた」

[ 2015年9月5日 05:30 ]

女子100メートル平泳ぎ決勝 1分6秒49で優勝した早大・渡部香生子

水泳学生選手権第1日

(9月4日 浜松市総合水泳場ほか)
 今夏の世界選手権女子200メートル平泳ぎで金メダルを獲得した早大1年の渡部香生子(18=JSS立石)が初出場した女子100メートル平泳ぎを1分6秒49で制した。チーム5位だった女子400メートルリレーでは第2泳者として7位から3人を抜いて4位に浮上。金メダリストは力強い泳ぎで学生選手権デビューを飾った。

 「全力の笑顔で全力で泳ぐ」。早大のチーム旗に書き記した目標をデビュー初戦から実行に移した。世界選手権では0秒01差で惜しくも4位に終わった女子100メートル平泳ぎ。ロシアで全力を尽くした帰国後は学校の夏期講習で勉強に追われていたため、本調子ではなかったが、貫禄の泳ぎで定位置は譲らなかった。

 前半の50メートルは自己ベストの日本記録から0秒05遅い31秒46。他校の選手を大きく引き離したが、後半は35秒03を要して日本記録とは0秒61の差がついた。だが、4位に終わった世界選手権と0秒06差。「正直ここまで(時計)が出るとは思わなかった。底力がついてきた」と成長を実感した。

 8月末の世界ジュニア選手権では女子200メートル平泳ぎで今季世界1位の2分19秒64を叩き出したトルコの新鋭が現れた。自身が世界一となった時の2分21秒15を大幅に更新され「びっくりした」という。刺激は金メダルを目指すリオデジャネイロ五輪への原動力となる。

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