リオが米国戦も勝利導く!運命的愛称・迫田が初先発で躍動

[ 2015年9月5日 05:30 ]

第1セット、スパイクを決める石井

バレーボールワールドカップ女子大会第9日

(9月4日 名古屋市ガイシプラザほか)
 世界ランク5位の日本は、同23位のアルジェリアに3―0で完勝した。12年ロンドン五輪銅メダルのメンバー・迫田さおり(27=東レ)が今大会初めて先発しチーム2位の9得点と活躍。7勝2敗で5位は変わらなかった。5日は世界1位の米国と対戦。敗れると、今大会での16年リオデジャネイロ五輪切符獲得が消滅する可能性がある。

 ようやく巡ってきたチャンスで、迫田が躍動した。今大会初めて先発のコートに入ると高い打点から打ち抜き、得意のバックアタックも決めた。「しっかり頑張ろうと思った」と笑みを浮かべた。

 主将の木村沙織と迫田さおり。チーム内に「さおり」の名を持つ選手が2人いるため、迫田のニックネームは「さおり」の下2文字を逆に読む「リオ」。来年の五輪開催地・リオデジャネイロを想起させるが、本人は「まったく意識はないですよ!」と言う。

 12年ロンドン五輪銅メダルメンバーながら、今大会はほとんど出番なし。悩み苦しむ迫田を見てきた木村は、「リオ(迫田)にはW杯で活躍してほしかった」と自分のことのように喜んだ。5日は世界ランク1位の米国と激突。他国戦の結果次第では、日本が敗れた瞬間に今大会でのリオ切符獲得が消滅する可能性がある。「スタッフ、選手が団結して攻め続けたい」と迫田。リオ・ロードを切り開くためには、リオの活躍が欠かせない。

 ▼リオデジャネイロ五輪への道 出場枠は12で、開催国のブラジルは決定している。W杯上位2チームが出場権を獲得。アジア、アフリカ、欧州、南米、北中米の各大陸予選の優勝国、16年5月の世界最終予選(東京体育館)で4カ国が決まる。アジア大陸予選は世界最終予選と兼ねて開催される。

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