スピード戻った!日馬 稽古総見で圧巻15勝1敗、出場へ意欲

[ 2015年9月5日 05:30 ]

横綱勢一番乗りで土俵に上がり精力的な取り組みを見せた日馬富士

 大相撲の秋場所(13日初日、両国国技館)を前に横綱審議委員会(横審)による稽古総見が4日、東京・両国国技館で一般に非公開で行われ、右肘負傷で先場所2日目から途中休場した横綱・日馬富士(31=伊勢ケ浜部屋)が復調をアピールした。

 3横綱の中で真っ先に登場すると、まずはぶつかり稽古で十両・富士東に胸を出して体を慣らした。その後の申し合いでは逸ノ城、栃ノ心、妙義龍、佐田の海、遠藤の5人を相手に15勝1敗と圧倒。右肘に大きなサポーターを着けていたが「少しずつ良くなっています」と持ち味のスピードを生かした前に出る本来の相撲を最後まで取り切った。相撲を取らずに四股など軽めの調整で切り上げた白鵬とは対照的に気迫十分の姿を見せ「動きを確かめながら、いい汗を流しました」と充実の表情を浮かべた。

 横綱は常に優勝争いを求められる立場。秋場所の出場は「今は何とも言えない」と言葉を濁したものの、その意欲を問われると「それはもちろんある」と断言した。2年前の九州場所以来遠ざかる賜杯に向け、徐々に自信は取り戻している。

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