西岡「疲れ出た」完敗…予選からフルセット、機動力影潜め

[ 2015年9月5日 05:30 ]

男子シングルス2回戦でトマス・ベルッシ(右)に敗れた西岡良仁

テニス全米オープン第4日

(9月3日 ニューヨーク ビリー・ジーン・キング・ナショナル・テニスセンター)
 男子シングルス2回戦で世界ランキング128位の西岡良仁(19=ヨネックス)は、第30シードのトマス・ベルッシ(27=ブラジル)に0―6、3―6、4―6で完敗。予選から勝ち上がった疲労で動きが重く、3回戦進出は果たせなかった。女子シングルス2回戦では世界82位の奈良くるみ(23=安藤証券)が、同154位のシェルビー・ロジャース(22=米国)に4―6、4―6で敗れ、日本勢は全て敗退した。

 試合前から喉に痛みがあり、体調を崩していた西岡の動きは重かった。同じ左利きのベルッシのサーブと強打に反応できず、ストレートの完敗。「きょうの体調だとこれが限界。万全な体調ならもっとできたという気持ちもある」と複雑な心境を口にした。

 スピードを生かしたコートカバーの広さと、好機にはベースラインの中に入って攻める西岡らしいプレーが影を潜めた。第1セットは0―6とまるで抵抗できず、第3セットに粘って2ゲームをブレークするのがやっとだった。予選3試合は全てフルセットの接戦を勝ち抜き、本戦1回戦では初めての5セット、3時間22分に及ぶ死闘を戦った。4大大会初勝利の見返りとして19歳の体は悲鳴を上げた。予選を勝ち上がった昨年の全米や今年の全仏でも本戦で体調を崩しており「誰よりも体調管理に気を付けていたつもりだった。フルセットの連続で疲れが出たのかも」と悔しがった。

 3回戦進出は逃した。それでも今大会で得た自信は大きい。「世界ランキングでトップ100に入りたい。そうなれば4大大会も本戦からなので風邪をひくこともなくなる」。最後は笑って10代最後の夏を終えた。

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