若の里「卒業式」有終の右上手投げ 初対戦の遠藤に得意技

[ 2015年8月21日 05:30 ]

現役最後の取組を終えて、稀勢の里(左)から花束を贈られた若の里

 大相撲の元関脇・若の里(39=田子ノ浦部屋)が青森県七戸町での巡業で現役最後の姿を故郷のファンに見せた。取組では本場所を含めて対戦経験のなかった遠藤を得意の右上手投げで転がし「期待している力士の一人。最後の相手が遠藤でよかった。思い残すことはない」。取組後は弟弟子の大関・稀勢の里から花束が贈呈され、ファンからは温かい拍手を送られた。

 名古屋場所後に十両からの陥落が決定的となって引退を決意したが、発表を先延ばしして巡業に参加。17日に父・古川善造さん(享年72)を病で亡くす悲しみの中、予定通り日程をこなし「最後に卒業式を開いてもらったみたい。現役でいることをきょうまで延ばしてよかった。忘れられない巡業になった」としみじみと語った。父の通夜(21日)、葬儀(22日)を終えてから最終調整して、正式に引退発表する予定だ。

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2015年8月21日のニュース