鶴竜、逸を圧倒!170日ぶり白星、愛娘のために「頑張る」

[ 2015年7月13日 05:30 ]

鶴竜(右)の押しに顔面をゆがませる逸ノ城

大相撲名古屋場所

(7月12日 愛知県体育館)
 左肩負傷で2場所連続全休明けの鶴竜は逸ノ城を圧倒し、初場所13日目の日馬富士戦以来170日ぶりの白星を飾った。「苦しかった時間を思い出しながらやった。一番勝って少しは肩の力が抜けるのかな」。勝ち残りのたまりに座った瞬間「ふぅ」と息を吹き、支度部屋では俵で擦った右足親指にばんそうこうを張って「肌が弱ってますね」と笑みを浮かべた。

 左張り差しで207キロの逸ノ城の圧力を吸収すると「止まらず、がっぷりにならず、動いて動いて」と左の出し投げでバランスを崩す。すかさず次は突っ張り、下から攻めて一気に押し出した。不戦敗となった春場所初日と同じ相手に勝ち、苦い記憶を葬り去った。

 休場した場所は自宅でテレビ中継を見ながら「何をやってんだろ…」と思っていたが、そんな状況でも家族が支えてくれた。5月29日にはムンフザヤ夫人(23)が長女アニルランちゃんを出産。名古屋入り前にはおむつ替えなど父親業も全うし「この子のために頑張らないと。やる気が倍増した」。家族は涼しいモンゴルに帰国中で毎日のように写真が送られてくる。千秋楽に賜杯を抱いて支度部屋で家族と写真を撮る日に向けて「まだ始まったばかり」と気を引き締めていた。

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2015年7月13日のニュース