鶴竜 調整「95%以上OK」左肩負傷から回復アピール

[ 2015年7月5日 05:30 ]

熱田神宮で土俵入りを行った鶴竜

 左肩を負傷して2場所連続で休場していた横綱・鶴竜(29=井筒部屋)が4日、名古屋市天白区の仏地院内の二所ノ関部屋で行われた二所ノ関一門の連合稽古に参加し、名古屋場所(12日初日、愛知県体育館)に向けて初めて大関陣と相撲を取り、順調な仕上がりをアピールした。

 早くもエンジン全開だ。負傷後、関取衆との稽古を再開したのは2日前。その時は小柄な相手との試運転だったが、この日は本場所を見据えて稀勢の里と琴奨菊の大関2人と計16番胸を合わせた。最初こそ稀勢の里の圧力の前に引いてしまって5連敗したが、徐々に足が前に出るようになった。「久しぶりで感覚が戻っていなかったけれど、やっていくうちに体が反応してきた」。終わってみれば稀勢の里と4勝6敗、琴奨菊とは5勝1敗だった。稽古後は「少し痛くても出ます」とあらためて出場を明言。遅れが心配された調整も「95%以上OKという感じです」と自信を示した。

 横綱が結果を残せなければ引退を迫られる。出場する以上、故障明けであることも言い訳にはならないだけに「結果を残さないといけない。一番いいのは優勝。2桁以上は勝たないといけない」と覚悟を示した。

 5月には長女アニルランちゃんも誕生し、発奮材料もそろっている。残り1週間。「もう少しどっしり感が欲しい。しっかりと調整したい」。待望の横綱初優勝へ向けて、貪欲に仕上げていく。

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2015年7月5日のニュース