音部 十種100Mで武井壮超え 日本記録18年ぶり更新

[ 2015年7月5日 05:30 ]

男子十種競技100Mで日本記録を更新した音部

陸上日本選手権混成競技第1日

(7月4日 長野・長野市営陸上競技場)
 8月の世界選手権(北京)の代表選考会を兼ねて開幕し、音部拓仁(たくみ、26=富士通)が十種競技の100メートルの日本記録となる10秒53をマークした。タレントの武井壮が97年に出した10秒54を18年ぶりに更新。勢いに乗って5種目終了で4191点を出し、首位で折り返した。6連覇を狙う右代(うしろ)啓祐(28=スズキ浜松AC)は4052点で4位につけた。

 狙い続けてきた記録を塗り替えた。音部が持ち味の高いスプリント能力で10秒53をマーク。タレントの武井壮が学生時代につくった10秒54の日本記録を更新した。

 「ずっと武井壮さんの記録を狙っていて、凄く目標にしてきた。それができて、その後の種目に凄く乗っていけた」

 武井には平成国際大時代に指導を受けたことがある。「コーチとして来てもらい、スプリントで走りの理論などでお世話になりました」。今季の好調さをそのまま形に出して“師匠超え”を果たすと、勢いは止まらなかった。走り高跳びでも自己ベストを4センチ更新する2メートル3をクリア。5種目を終えて4191点を出し、2位の中村に42点差の首位に立った。

 この種目の元学生王者ながら、これまで力を発揮できずにいたがそれはもう過去のこと。第一人者の右代は「もともとポテンシャルは高い。いつ8000点を超えてもおかしくない」と“眠れる獅子”の快進撃に驚いてはいない。参加標準記録の合計8075点超えの優勝で代表切符もつかむ。

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2015年7月5日のニュース